『高気密・高断熱住宅 快適の鍵は換気にあった』 By中西 2025.02.04

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『家を建てよう!』と考え始めた時

ネット検索すると

“性能が良い家”というものがあると知り

性能=高気密・高断熱と気づかれることでしょう。

エムアンドエー設計工房にお越しになるお客様は

「始めはローコスト住宅でも良いと思っていたのですが、知れば知るほど、性能の良い家が欲しくなりました」

「高気密・高断熱で快適と謳っておきながら、根拠を示していないビルダーが多く、本物の高気密・高断熱住宅を建てたい」とエムアンドエー設計工房に辿り着きましたと言って下さいます。

みなさんは、気温と体感温度が違うということはご存じでしょうか。

体感温度とは

室温と窓、壁、床などの表面温度の平均値で外気温に左右される低断熱住宅に対し、高断熱住宅では、左右されにくくなります。

家中が快適に感じるのにはこの体感温度も大きく関係しています。

下の絵のように気温23℃にした部屋でも低気密・低断熱の住宅と高気密・高断熱住宅では人の感じる温度はこんなにも違います。

これを踏まえた上で・・・

“高気密住宅”とは

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家の隙間が少ない家のことで、気密測定器を用いて調べ数値が少ないほど高気密住宅になり、C値○○㎠/㎡で表します。

高断熱住宅とは

室内の温度が屋外の温度に影響を受けないように外壁と内壁の間に断熱材を用いたり、断熱性の高い窓を設置したりして断熱性を高めた住宅です。

断熱性能は外皮平均熱貫流率と言いUA値○○W/㎡で表します。

気密は測定で調べるのに対し、断熱は数字で計算します。

気密と同じく値が小さいほど断熱性能が高い家となります。

現在ではこの外皮平均熱貫流率UA値が住宅を表す上で一番の指標になっています。

断熱等性能等級やHEAT20、GX志向型住宅もUA値の小さい家が良いとされています。

高気密・高断熱の関係は

例えば、真冬に毛糸の温かなセーターを着てもざっくり編まれた隙間だらけのセーターでは身体は温かくなりません。

一方、ダウンジャケットが温かいのは羽毛を隙間なくナイロンなどで覆って体温がぬける隙間がないからです。

住宅も同じで、気密と断熱は外気の影響を受けにくくするためには切っても切り離せない関係にあります。

又、高気密・高断熱住宅は快適に暮らせるだけでなく、温度を保つことが出来る保温効果もあるので省エネで光熱費が削減でき経済的な住宅と言えます。

高気密・高断熱住宅ではなぜ、冷暖房のない廊下やトイレが部屋と同じ温度なのでしょうか?

それには換気が大きく関係しています。

換気というとキッチンの換気扇や窓の開け閉めを思い浮かべる方が多いと思いますが、それとは別で、2003年の建築基準法改正により、すべての住宅で24時間換気システムの設置が義務化されています。

併せて、家中が換気されるようにドア下にはアンダーカットと呼ばれる1cm程度の隙間を設けなくてはならなくなりました。

これにより、各部屋で快適な温度にした空気はトイレなどの離れた場所で換気により空気を吸い込む(引っ張る)ことで空気が流れ廊下やトイレまで、快適になるという原理です。

コップに入ったジュースをストローで飲むとき、ストローに穴が開いていてはジュースを吸えません。

これと同じで住宅でも気密性が低い隙間のある家ではトイレなどでいくら換気により空気を引っ張っても空気はそこまで流れず家中を均一な温度にすることが出来ません。

気密、断熱、換気どれが欠けても快適な家にならないことがお解りいただけたでしょうか。

ホームページでも謳っていますが、エムアンドエー設計工房では・・・

高気密・高断熱住宅を作り、6畳用のエアコン1台で家中を快適にしています。

6畳用(2.2Kw)のエアコンを約1畳のエアコンルームに設置し、その部屋を快適な温度にします。

快適温度になった空気はダクトを通し各部屋に送ります。

この吹き出し口からエアコンの風が出てきます。

この空気を部屋の反対側にあるウォークインクロゼットや部屋から離れた場所のトイレにある換気で空気を吸い込む(引っ張る)ことで、どこにいてもほぼ同じ温度になり快適に暮らせます。

これが換気の吸い込み口です。

換気設備はやみくもに付ければ良いわけではありません。

家中隅々まで空気が循環するように設計することで快適な空間になります。

これを計画換気と呼びます。

一年中エアコンはつけっぱなしですか?

とご質問を頂くことがあります。

春と秋はエアコンを付ける必要はありません。

窓を開けて風を感じたければ開けてもOKです。

冬と夏のエアコンは24時間つけっぱなしですが、サーモスタット効果によりキープすることが出来るので経済的です。

寝ている間もエアコンを付けていることに抵抗を感じるという方がいらっしゃいますが、

睡眠学者の柳沢先生によると

快適に眠れる温度を朝まで保つことも重要です。

真夏や真冬など、エアコンが必要な季節は朝までつけっぱなしにすることをおすすめしています。

よく「夏場にクーラーのかけすぎはよくない」といって、タイマーをかけている方がいますが、タイマーが切れたタイ

ミングで寝苦しくて目が覚めてしまう場合が多くあるのです。電気代が気になるかもしれませんが「良い睡眠にはそれ

以上の価値」のではないでしょうか。

~睡眠学者 柳沢正史が教える「よりよい睡眠のための12箇条」より抜粋~

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